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すくい織 九寸名古屋帯(淡黄色・蝶々)

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商品説明

瑞々しい淡黄色(たんこういろ)の地に、愛らしい蝶々が"すくい織"と呼ばれる技法で織り出されています。手織りならではの柔らかな輪郭線が美しい、すくい織九寸名古屋帯です。

大小様々な蝶々が、ひらひらと帯地の中で羽ばたいています。生き物を題材にした帯や着物は少なくありませんが、なかなか心惹かれる物に出会うことはありません。ともすれば安っぽく、また力み過ぎた表現になってしまうのです。すくい織独特の輪郭線と、着用時のバランスがよく考えられた、シンプルで洗練された構図が重なり、品良く愛らしい仕上がりです。

すくい織(掬い織とも)は、機に掛けた経糸を、緯糸で"すくうように"文様を織り出していきます。綴織にも似た技法で、紋紙などは用いず、下絵を確認しながら織手が絵を描くように一本一本の糸を掬い、織り込んでいきます。そのため、同じ下絵・織手であっても、まったく同じものは二度と織ることができません。

8枚目のお写真をご覧頂くと、よくお分かりいただけるかと思いますが、通常の帯地とは異なり、文様を織り出す緯糸が一切生地の裏に渡っていません。1本1本の緯糸を丁寧に始末しながら文様をおりだしていく"すくい織"ならではの大変手間のかかる仕事です。

そして構図や織の良さもさることながら、ひと際目を引くのはやはり"地色の新鮮さ"。身につけることが楽しくなるような、心躍る配色です。写真のような薄色はもちろん、濃い地色の着物に合わせても素敵ではないでしょうか。

前腹はタイコ部分とは異なる意匠(デザイン)で描いて頂いています。小紋や織物、色無地のお着物などに合わせて…。お手持ちのお着物とのコーディネイトなど、お気軽にご相談下さい。

*蝶の意匠は季節を問わずお締め頂けます。(こちらの帯地は9月後半から5月末まで。)

■お仕立てについて
弊店にて検品後、弊店の基準に合格した国内の熟練の和裁士さんにお仕立てをお願いしています。帯芯の堅さや、寸法のご相談などございましたら、お申し付けください。

■お手入れについて
日常のお手入れは、部分的なしみ落としで十分です。長期間の保存の前や、全体の汚れが気になる場合は、ドライクリーニングをお薦めしています。ご家庭での水洗いは出来ませんので、ご注意下さい。

■色について
HP上の商品の色は可能な限り、現品に近づけてはおりますが、お客様のご使用のパソコン、OS、ディスプレイ(モニター)により色味が異なる場合がございます。何卒ご理解頂きますよう、お願いいたします。*パソコンで綺麗に表示されない場合、iphoneやスマートフォンからアクセスして頂くと、綺麗に表示される場合があります。

■お手元での商品確認サービス
こちらの商品はお手元で実際の商品をご確認いただけます。尚サービスご利用には仮決済が必要です。詳細はオンラインショップをご覧ください。

■在庫について
実店舗でも商品を販売しておりますので、お申込み頂いても売り切れの場合がございます。先着順にご紹介いたしますので、何卒ご了承下さい。

すくい織 九寸名古屋帯(淡黄色・蝶々)

【素材】
絹100%
【生地巾】
約34.5cm
【生地丈】
約3.7m
【価格】
売切御礼

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