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人間国宝鈴田滋人 木版摺更紗名古屋帯(浮葉文)

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商品説明

瑞々しい露草色の地に「浮葉文」と名付けられた文様が描かれています。木版と型紙、2種類の型を併用することで生まれる独自の世界観。「木版摺更紗(もくはんすりさらさ)」の重要無形文化財技術保持者(人間国宝)、鈴田滋人さんの九寸名古屋帯です。

鈴田滋人さんは1954年佐賀県生まれ。武蔵野美術大学を卒業後、鈴田照次氏に師事され染織の道へ。父である照次氏が生涯を掛け、研究、復興された鍋島更紗(木版摺更紗)の技法をベースに、独自の美を追求されています。


人間国宝鈴田滋人 木版摺更紗名古屋帯(浮葉文)
繊細な更紗の仕上がり…


モチーフをスケッチすることから始まる鈴田さんの作品作り。
以前拝聴した講演会でも『スケッチからデザインを起こすのが一番時間がかかります』とお話されていたのがとても印象に残っています。

スケッチをデフォルメし、型に落とし込んでいく。作品の最も基礎となる型(木版・型紙)が出来上がると、生地の墨打ち・地型打ち・色摺り・上型打ち・糊伏せ・地染め・蒸し水元など、ほぼ全ての工程をご自身で行われています。

『一枚の着物になると、2~3千回版を押します。誰かに任せても…と言われることもあるんですが、自分で押すなかで、見えてくることがあるんです。あとね、それだけの作業を行う前には、デザインを真剣に考え、詰め込みすぎないように欲をコントロールする。これがとても重要なんです』


人間国宝鈴田滋人 木版摺更紗名古屋帯(浮葉文)
首里織と合わせて…


鍋島更紗、そして照次氏から受け継いだ技法の上で、ご自身の美と向き合う鈴田さんの作品。小さな型の連続と余白によって生まれる躍動感、そしてその意匠性は単なる"更紗"に収まらない、現代に生きる工芸としての、新鮮さと味わいを感じさせてくれます。

きっと私の拙い写真では、この帯地の美しさの半分もお伝えできていないと思います。織物から小紋や色無地、TPOやデザインよっては軽めの付下などに合わせて…お手持ちのお着物とのコーディネイトなど、お気軽にご相談下さい。

鈴田滋人(すずたしげと) 略歴
1979年 武蔵野美術大学 日本画学科卒業
1982年 第29回日本伝統工芸展 初入選
1985年 日本工芸会正会員 認定
1987年 第24回日本伝統工芸染織展 日本工芸会賞
1988年 第25回日本伝統工芸染織展 文化庁長官賞
1996年 第43回日本伝統工芸展 日本工芸会奨励賞
1998年 第11回MOA岡田茂吉展優秀賞
2003年 第23回伝統文化ポーラ賞優秀賞
2008年 国指定重要無形文化財「木版刷更紗」保持者認定


■価格について
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■お仕立てについて
弊店にて検品後、弊店の基準に合格した国内の熟練の和裁士さんにお仕立てをお願いしています。帯芯の堅さや、寸法のご相談などございましたら、お申し付けください。

■お手入れについて
日常のお手入れは、部分的なしみ落としで十分です。長期間の保存の前や、全体の汚れが気になる場合は、ドライクリーニングをお薦めしています。ご家庭での水洗いは出来ませんので、ご注意下さい。

■色について
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人間国宝鈴田滋人 木版摺更紗名古屋帯(浮葉文)

【素材】
絹100%
【生地巾】
約34.5cm
【生地丈】
約3.7m
【価格】
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