トップページ > お知らせ
- 2025/03/24
-
手描きジャワ更紗Reisia 作品展
染織には人を魅了する不思議な力がある。
たった一枚の布や裂が“人生を変える”そんな出会いになることがあるのです。
今回ご紹介する藤井礼子さんも、そんな染織の不思議な力にみせられた一人。着物と関係のない、ごく普通の主婦だった藤井さんはジャワ更紗(バティック)に恋し、“昔ながらの職人と手仕事を守りたい”そんな一心で帯地の製作を手がけるようになりました。
0からのスタート。まして遠い異国、文化の違う中で、ものづくりの基礎を築かれるまでには様々な困難があった事でしょう。けれども藤井さんの言葉からは、何よりもジャワ更紗、そして職人たちに対する深い愛情と尊敬を感じます。
国や文化を超えて、今彼女が手がけるジャワ更紗は不思議な魅力を保っています。
藤井礼子さんは学校を卒業後、4年間石油会社に勤務。その後1988年から2009年までの21年間、5カ国の海外生活。その中で、約11年間をインドネシアで過ごす事になります。
インドネシアに住み始めてしばらくして、手描きのジャワ更紗と出会います。それはジャワ島北岸、プカロンガンという村で“花更紗の神様”と呼ばれる人が作っているものでした。
とても細いチャンティン(蝋付けの道具)で精巧に描かれた模様。藤井さんは息を飲んでその美しい模様に見入りました。まさに運命を変える出会い。ここから藤井さんとジャワ更紗の物語がはじまります。
藤井さんが更紗と出会った頃、それは伝統的な手描きのジャワ更紗にとって不遇の時代でした。
制作にすくなくとも3か月、長いものでは1年もの時間を必要とする手描きジャワ更紗。経済成長を背景とした近代化の流れの中、安価な印刷(プリント)の更紗におされ、工房の倒産や、腕の良い職人の流出が相次いでいました。
“このままでは、美しい更紗は作れなくなってしまう”
そんな危機感を抱いた藤井さん。“日本の風土にあった更紗を作って紹介しよう。そうすれば、手描き更紗の職人さんたちの仕事を守れるはず”そんな思いから、自身でジャワ更紗を手掛ける(プロデュースする)決意をします。ジャワ更紗Reisia(レイシア)が生まれた瞬間でした。
ジャワ更紗はインドネシアで現地の職人の手によって染められ、生まれる布地です。当然、インドネシアの職人が現地の日差し・風土の中で見て、美しいと感じる配色が用いられます。
けれどそれは日本人、そして日本で生まれたきもの地には、すこしミスマッチな感覚を覚えることもあります。
“日本的な色と柔らかさ”
私が藤井さんの更紗を初めて見たときに感じた、それまでのどのジャワ更紗とも違う印象。それはまさに、藤井さんがReisiaを始められた当初に思い描いた“日本の風土にあった更紗”そのもの。
土地と文化の感覚の差を埋めるため、現地の言葉を覚え、粘り強く職人とのコミュニケーションを重ねてきた、藤井さんの熱意と時間の賜物でした。
帯地としてのイメージを、藤井さんが下絵師に伝えることから始まるレイシアの物づくり。
伝統的な手描きのジャワ更紗が出来上がるまでには、一本の帯地が四人の職人の手を経ていきます。
デザインを決める下絵師。
デザインの中の細かな蝋付けをするイセナン。
伏せ蝋をするテンボッカン。
色を染めるワルナ。
そしてそれぞれの工程で藤井さんが仕上がりを確認し、現地のスタッフに細かな指示を伝えていきます。日本の友禅で言えば、悉皆屋と呼ばれる方々の仕事と近いかもしれません。プロデューサーのような役割です。
藤井さんがご自身で更紗を染めることはありません。けれども、彼女の更紗と職人を大切に思う気持ちは、職人の手を通して作品に自然とにじみ出てくるのです。
一時は不遇な時代を経た手描きジャワ更紗ですが、2009年にユネスコの世界無形文化遺産に指定された事をきっかけに、国内の雰囲気も随分変わってきたそうです。
『以前は古臭いと思われていた更紗のイメージが最近は大きく変りました。
大統領が頻繁にバティックを着られるようになり、学校でもバティックを着る日が出来たり。あと芸能人が着ることで、若い方も更紗に触れる事が増えました。とても嬉しい事です。
私にとってレイシアを始めたときから変わらないのは職人さんの仕事を守ること。そしてこの美しい手仕事を少しでも多くの皆様にお伝え出来れば嬉しいです。』
一人の女性が、国や文化を超えて恋した手描きジャワ更紗。
彼女の手がける更紗が、きっとまた誰かの胸にときめきを与えてくれるはずです。
手描きジャワ更紗Reisia 作品展
【東京会場】
と き 4月7日(月)‐13日(日) 午前11時‐午後19時
*初日は午後13時開場。最終日は午後16時まで
*藤井さん在場は、11日午後から13日迄。
ところ 新井画廊
*中央区銀座7-10-8
*染と織たかはし銀座展併催
【岡山会場】
と き 5月9日(金)‐11日(日) 午前10時‐午後19時
*最終日は午後17時まで。
*藤井さんは期間中在場。
*山崎陽子さんの着こなし自分流併催
ところ ギャラリーホワイトキャンバス
*岡山市北区表町1-6-38-2階
ギャラリートークのご案内
今回の作品展では、藤井礼子さんによるギャラリートークを企画しております。
更紗との出会い、制作や作品についての解説などをお話頂きます。各回30分程度、参加費は無料です。
お申込みはお電話・公式ライン・インスタグラムなどから承ります。お申込み多数の場合はお断りさせて頂く場合がございますので 何卒ご了承下さい。
【東京会場】
と き 4月11日(金) 午後14時~
4月12日(土) 午前11時~
4月13日(日) 午前11時~
【岡山会場】
と き 5月9日(金) 午前10時30分~ ・ 午後14時~
5月10日(土) 午前10時~ ・ 午後14時~
5月11日(日) 午前10時~ ・ 午後13時30分~
問合せ TEL 086-801-0551
instagram 染と織たかはし instagram
mail okimono@silk.plala.or.jp
LINE 「染と織たかはし」で検索後、友達追加をしてお問合せ下さい。
お客様へご案内
今回の会では、東京会場の4月9日(水)・10日(木)の2日間を、
販売を行わず、商品をご覧頂くだけの日といたします。
お客様にとって、初めての呉服店はやはりとても敷居が高いもの。
『どのような商品があるのか見てみたい。』
『初めてのお店で不安。』
そんなお客様に、ゆっくりと安心して弊店の商品をご覧いただける日になればと考えております。
商品や作品のご説明、また着装などは通常と同じように対応させて頂きます。
多くのお客様にご利用いただければ嬉しく思います。
*事前にご予約を頂いておりますお客様のご注文品、お誂えなどは通常通り対応いたします。
- 2025/03/07
-
和小物さくら展
3月の弊店では、春のお出かけが待ち遠しくなる、和装小物の会を開催いたします。
現代的な感性と、国内外の素晴らしい手仕事を組み合わせ、オリジナルの和装小物を発信する和小物さくら。帯締め・帯揚げや帯留・バック・草履など、コーディネイトのアクセントになる和小物さくらの素敵な小物をたくさん取り揃えました。
期間中は洗張り・クリーニングを、弊店通常価格より3割引きで承ります。お気軽にお立ち寄りください。
和小物さくら展
と き 3月14日(金)‐23日(日) 午前10時‐午後20時 *火曜定休日
ところ 染と織たかはしにて *岡山市北区天神町2-22
展示品 帯〆・帯揚げ・草履・バック・ショール・帯留etc…
問合せ tel 086-801-0551
instagram 染と織たかはし instagram
mail okimono@silk.plala.or.jp
LINE 「染と織たかはし」で検索後、友達追加をしてお問合せ下さい。
- 2025/03/01
-
メディア掲載のお知らせ 婦人画報4月号
婦人画報2025年4月号に弊店の商品を掲載して頂きました。皆様どうぞご覧ください。
婦人画報2025年4月号
P92 麻地名古屋帯【古澤万千子作】
過去のメディア掲載はこちら
・美しいキモノ2025年春号
P167 京友禅名古屋帯【工芸キモノ野口】
https://www.okimono.jp/info/info_detail/index/1431.html
・きものsalon2024-25年秋冬号
P7 築城則子作 小倉縞名古屋帯【小雪さん着用】
https://www.okimono.jp/info/info_detail/index/1412.html
・家庭画報2024年4月号
P187 築城則子作 紬織きもの【常盤貴子さん着用】
P187 洛風林袋帯【常盤貴子さん着用】
https://www.okimono.jp/info/info_detail/index/1401.html
・きものsalon2024年春夏号
P7~8 築城則子作 紬織きもの【常盤貴子さん着用】
P7~8 洛風林袋帯【常盤貴子さん着用】
P31 亀本冴作 型絵染め名古屋帯【松虫草】
P143 片岸法恵作 ロートン織きもの【前田愛さん着用】
P143 刺繍名古屋帯【前田愛さん着用】
https://www.okimono.jp/info/info_detail/index/1400.html
・美しいキモノ2024年春号
P108 九寸名古屋帯【森建持】
https://www.okimono.jp/info/info_detail/index/1398.html
・美しいキモノ2023年冬号
P9 飯田紬着尺【手おりの中の手織り】
P40 村江菊絵 名古屋帯【木村多江さん着用】
https://www.okimono.jp/info/info_detail/index/1385.html
・婦人画報2023年10月号
P143 京友禅名古屋帯
https://www.okimono.jp/info/info_detail/index/1370.html
・美しいキモノ2023年秋号
P32 京友禅名古屋帯
P126 手描きジャワ更紗名古屋帯
https://www.okimono.jp/info/info_detail/index/1368.html
・美しいキモノ2023年夏号
P180~187 きものはじめの手引き
https://www.okimono.jp/info/info_detail/index/1347.html
・おとなの浴衣、はじめます(山崎陽子著)
P126 140番手麻長襦袢(山崎様私物)
https://www.okimono.jp/info/info_detail/index/1344.html
・きものsalon 2023年春夏号
P33 北畠雪子ダマスク織きもの・洛風林袋帯【内田有紀さん着用】
https://www.okimono.jp/info/info_detail/index/1339.html
・美しいキモノ2023年春号
P151 長襦袢コーディネイト一式
https://www.okimono.jp/info/info_detail/index/1337.html
・きものsalon 2022-23年秋冬号
P129 京友禅小紋・洛風林名古屋帯【前田愛さん着用】
https://www.okimono.jp/info/info_detail/index/1310.html
2022年以前のメディア掲載についてはこちら
https://kimonotakahashi.shop-pro.jp/?mode=f7
- 2025/02/23
-
商品紹介「京友禅 塩瀬名古屋帯(薄黄色・桜)」更新しました
商品紹介「京友禅 塩瀬名古屋帯(薄黄色・桜)」更新しました。
どうぞご覧ください。
https://www.okimono.jp/info/item_top/index.html
- 2025/02/22
-
メディア掲載のお知らせ 美しいキモノ春号
美しいキモノ2025年春号に弊店の商品を掲載して頂きました。皆様どうぞご覧ください。
美しいキモノ2025年春号
P167 京友禅名古屋帯【工芸キモノ野口】
過去のメディア掲載はこちら
・きものsalon2024-25年秋冬号
P7 築城則子作 小倉縞名古屋帯【小雪さん着用】
https://www.okimono.jp/info/info_detail/index/1412.html
・家庭画報2024年4月号
P187 築城則子作 紬織きもの【常盤貴子さん着用】
P187 洛風林袋帯【常盤貴子さん着用】
https://www.okimono.jp/info/info_detail/index/1401.html
・きものsalon2024年春夏号
P7~8 築城則子作 紬織きもの【常盤貴子さん着用】
P7~8 洛風林袋帯【常盤貴子さん着用】
P31 亀本冴作 型絵染め名古屋帯【松虫草】
P143 片岸法恵作 ロートン織きもの【前田愛さん着用】
P143 刺繍名古屋帯【前田愛さん着用】
https://www.okimono.jp/info/info_detail/index/1400.html
・美しいキモノ2024年春号
P108 九寸名古屋帯【森建持】
https://www.okimono.jp/info/info_detail/index/1398.html
・美しいキモノ2023年冬号
P9 飯田紬着尺【手おりの中の手織り】
P40 村江菊絵 名古屋帯【木村多江さん着用】
https://www.okimono.jp/info/info_detail/index/1385.html
・婦人画報2023年10月号
P143 京友禅名古屋帯
https://www.okimono.jp/info/info_detail/index/1370.html
・美しいキモノ2023年秋号
P32 京友禅名古屋帯
P126 手描きジャワ更紗名古屋帯
https://www.okimono.jp/info/info_detail/index/1368.html
・美しいキモノ2023年夏号
P180~187 きものはじめの手引き
https://www.okimono.jp/info/info_detail/index/1347.html
・おとなの浴衣、はじめます(山崎陽子著)
P126 140番手麻長襦袢(山崎様私物)
https://www.okimono.jp/info/info_detail/index/1344.html
・きものsalon 2023年春夏号
P33 北畠雪子ダマスク織きもの・洛風林袋帯【内田有紀さん着用】
https://www.okimono.jp/info/info_detail/index/1339.html
・美しいキモノ2023年春号
P151 長襦袢コーディネイト一式
https://www.okimono.jp/info/info_detail/index/1337.html
・きものsalon 2022-23年秋冬号
P129 京友禅小紋・洛風林名古屋帯【前田愛さん着用】
https://www.okimono.jp/info/info_detail/index/1310.html
2022年以前のメディア掲載についてはこちら
https://kimonotakahashi.shop-pro.jp/?mode=f7
- 2025/02/13
-
商品紹介「京友禅 九寸名古屋帯(きもの創り京都小阪・桜)」更新しました
商品紹介「京友禅 九寸名古屋帯(きもの創り京都小阪・桜)」更新しました。
どうぞご覧ください。
https://www.okimono.jp/info/item_top/index.html
- 2025/01/17
-
染と織たかはし 福岡展 《併催 柳晋哉作品展》
今春、弊店にとって初めてとなる、福岡・博多での展示会を開催させて頂きます。
思い返せば30年前、何もない所から家内と二人で始めた、染と織たかはし。
小さいながらも、岡山市内に店舗を構え、家族四人で商いを続けさせて頂けるようになりました。
独立した頃には夢にも思わなかった、ネットやSNSを通じてのご縁や銀座での展示会。
時代の変化を感じると共に、着物の新しい広がりを感じています。
人と人の出会いは一期一会。
そして手仕事の込められた染織品と人もまた同じではと、50年近い呉服人生を振り返り感じています。
思わず笑顔になって頂けるような、そんな出会いのご提案が博多でも出来れば嬉しく思います。
皆様のご来場をお待ちしております。
染と織たかはし 福岡展 《併催 柳晋哉作品展》
と き 2月7日(金)‐9日(日) 午前10時‐午後19時
*初日は午前13時開場。最終日は午後16時30分まで。
*全日柳晋哉さん在場。
ところ 警固神社 社務所ビル4階
*福岡市中央区天神2丁目2-20
ギャラリートークのご案内
今回の作品展では、柳晋哉さんによるギャラリートークを企画しております。
制作や作品についての解説などをお話頂きます。
各回40分程度、参加費は無料です。
お申込みはお電話・公式ライン・インスタグラムなどから承ります。
お申込み多数の場合はお断りさせて頂く場合がございますので何卒ご了承下さい。
と き 2月8日(土) 午前10時30分~
2月9日(日) 午前10時30分~
問合せ TEL 086-801-0551
instagram 染と織たかはし instagram
mail okimono@silk.plala.or.jp
LINE 「染と織たかはし」で検索後、友達追加をしてお問合せ下さい。
柳家の残糸織
制作の過程で出てしまう残り糸を集め、一本の帯に織りあげる柳家の残糸(ざんし)帯。
色の組み合わせは一期一会、まさに世界で一つだけの特別な帯地です。
一昨年の会で大変ご好評を頂きました晋哉さんの残糸帯を、今回の会期中、五点限定で特別にお誂えを承ります。
事前のご予約も承っておりますので、お電話・メール・ラインなどでお問合せ下さい。
*お客様には緯糸の配色と地色をお選び頂きます。また冬帯(袷用)と夏帯(単衣・夏)、どちらかをお選び頂けます。
*納期は約一年程頂戴しております。
*冬帯は264.000円(税込・仕立て別)、夏帯は220.000円(税込・仕立て別)となります。
- 2025/01/01
-
謹賀新年
謹んで新年のご挨拶を申し上げます 旧年中はご厚誼を賜りありがとうございました 本年も変わらぬご愛顧のほど宜しくお願いいたします 尚新年は4日(土)より営業いたします 皆様にとってよい年となりますようお祈りしております
令和七旦
- 2024/12/26
-
新春初売り 振袖展
“百年後も美しい振袖を”
弊店では時代や流行にとらわれることのない、普遍的な美しさを保った振袖をご提案しております。
着物の美しさとは着る方に似合えばこそのもの。お一人お一人が最高に引き立つ着姿のご提案を、大切にしております。
きっとお召いただくお嬢様にとっては“振袖そのもの”もそうですが、お選び頂くプロセスやご家族とのお話、そう言った“時間”も、かけがえのない人生の一ページになるはずです。
新春1月4日より弊店にて、選りすぐりの振袖をご用意してお待ちしております。小さな店ですが、ぜひご家族でお越し頂ければ幸いです。
新春初売り 振袖展
と き 1月4日(土)‐12日(日) am10:00-pm20:00 *火曜定休
ところ 染と織たかはしにて
問合せ tel 086-801-0551
instagram 染と織たかはし instagram
mail okimono@silk.plala.or.jp
LINE 「染と織たかはし」で検索後、友達追加をしてお問合せ下さい。
- 2024/12/25
-
年末年始休業のお知らせ
12/28(土)~1/3(金)まで年末年始休業とさせていただきます。新年は1/4(土)より営業いたします。
休業中のお問い合わせ、オンラインショップのご注文等は4日(土)より、順次対応させて頂きます。お客様にはご不便をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。尚、お急ぎのお客様はお電話にてお問い合わせください。
【染と織たかはし お問合せ】
tel 086-801-0551
instagram 染と織たかはし instagram
mail okimono@silk.plala.or.jp
LINE 「染と織たかはし」で検索後、友達追加をしてお問合せ下さい。