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本場結城紬 縮織(地機・淡砂色)
商品説明
国の重要無形文化財として技術保存の指定を受け、織物の最高峰として愛される本場結城紬。
数百年もの昔から糸を紡ぎ、絣を括り、機で織る。その長い長い工程の全てが、人々の手仕事によって受け継がれてきました。工業製品の溢れる現代にあって、この手仕事が積み重ねられた布のもつ輝きは、より一層増しているように思います。人の手のぬくもりを感じる織物、それが本場結城紬です。
本場結城紬がその他の織物と別格に扱われるのは、経糸・緯糸共に手紡ぎの真綿糸を用いているからです。袋真綿(繭を煮て袋状に広げた物)から撚りをかけずに紡ぎだされていく、空気をたっぷりと含んだ糸。暖かく軽やかな結城紬の着心地は、この手紡ぎの糸によるものです。1反分の糸を紡ぐには約2~3か月、約2000個もの繭が必要です。言葉にすればあっと言う間ですが、大変な手間と根気のいる作業です。
そして今回ご紹介する、本場結城縮(縮織)。 手紡ぎの真綿糸に強い撚りをかける事で、さらりとした縮織特有の地風が生まれます。たんわりと温かな風合いの一般的な結城紬(平織)に対し、縮織はさらっと感とふんわり感が絶妙に同居した、軽やかな着心地が特徴です。
平織よりも糸を沢山使用し、撚糸をかける手間暇も必要なため、本場結城紬全体の生産反数の中でも縮織の割合は数パーセント。その中でも"地機"で織られたものはごく僅かです。
糸紡ぎを待つ繭…
本場結城縮の製織には、"地機(じばた)"と呼ばれる機が使われています。経糸のテンション(張力)を、織手の腰で調節しながら織り進めるこの原始的な機は、手紡ぎの糸の味わいを損なうことなく、柔かな風合いを生み出します。
*本場結城縮には高機で織製されたものもありますが、ここでは省略いたします。
こうして丁寧に織り上げられた結城縮に初めて袖を通したとき、まず皆様がその軽やかな着心地に驚かれます。そして縮織特有のさらりとした風合い。ついつい布を触りたくなる心地よい肌触りとその着心地は、まさに唯一無二のものです。
袷のお仕立てはもちろんですが、布の特徴を考えますと、単衣での仕立てもお勧めです。特に洒落ものは、体感に合わせて年々単衣をお召いただく期間も長くなっております。先取りの単衣、まだ袷には手の伸びない秋口など重宝して頂けると思います。 そしてお召頂く方とともに、少しずつその風合いも変化しています。程よい柔らかさがでてきたら、袷にお仕立て替えされるのもおすすめです。
地機織の様子…
前置きが大変長くなりましたが、地機で織り上げられた本場結城縮です。
こちらの結城縮は、色を指定し弊店の別誂えで制作して頂いたもの。制作のお願いをしてから約2年ほどでしょうか、ようやく待った甲斐のある、素晴らしい結城縮が織りあがりました。
シンプルな無地だからこそ、素材の持つ質感と仕事の善し悪しが際立ちます。そして何とも言えない柔らかな淡い砂色の地色は、様々な帯を受け止めてくれる大変に着回しの良い色です。濃い地色から薄色の帯まで、様々なコーディネイトがお楽しみいただけるのではと思います。
上質の細糸と地機によって生まれる軽やかな着心地はまさに唯一無二。産地での地入れ(湯通し)を終えた結城縮の風合いは、他のどんな織物にもない魅力を保っています。お手持ちの帯地とのコーディネイトなどお気軽にご相談下さい。
■産地地入れについて
弊店では本場結城紬は、産地での地入れをお薦めしています。結城紬を扱いなれた職人さんが、一反一反昔ながらの手作業で地入れをして下さいます。お客様の目には触れることのない行程ですが、着心地を左右する大切な作業です。
■お仕立てについて
弊店にて検品後、弊店の基準に合格した国内の熟練の和裁士さんにお仕立てをお願いしています。寸法のご相談などございましたら、お気軽にお申し付けください。
■お手入れについて
日常のお手入れは、汚れやすい衿・袖口や裾等の部分洗いで十分です。長期間の保存の前や、シーズン終りなどには、ドライクリーニングをお薦めしています。ご家庭での水洗いは出来ませんので、ご注意下さい。
■色について
HP上の商品の色は可能な限り、現品に近づけてはおりますが、お客様のご使用のパソコン、OS、ディスプレイ(モニター)により色味が異なる場合がございます。何卒ご理解頂きますよう、お願いいたします。
■お手元での商品確認サービス
こちらの商品はお手元で実際の商品をご確認いただけます。尚サービスご利用には仮決済が必要です。詳細はオンラインショップをご覧ください。
本場結城紬 縮織(地機・淡砂色)
- 【素材】
- 絹100%
- 【生地巾】
- 約40.6cm
- 【生地丈】
- 約12.5m
- 【価格】
- 売切御礼
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