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羽越しな布 八寸名古屋帯(関川しな織協同組合)

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商品説明

うっすらと赤みを帯びた黄橡色の地が、自然の色そのままの重なりで織り出されています。糸そのものの息遣いを感じる、しな布(科布・榀布とも)八寸名古屋帯です。

絹や木綿が普及する遥か昔より、人々の生活に寄り添ってきた自然布。沖縄県の芭蕉布、静岡県の葛布、そして今回ご紹介する山形県と新潟の県境に伝わる"しな布"などが、現在も僅かな作り手の方々によって受け継がれています。

しな布作りは、"科の木(シナノキ)"の皮を剥ぐことからはじまります。
剥いだ皮を乾燥させ、水につけた後、木灰などと炊き柔らかくします。柔らかくなった切皮を、石や竹でしごき繊維を取り出し、さらに綛にした繊維をぬかと水で漬け、その後乾燥。そしてようやく、"しなうみ"と呼ばれる糸を績む(紡ぐ)工程に入ります。

一本一本の繊維を指先で細く裂きながら継ぎ、撚りを掛ける(撚糸)。言葉にすればあっという間ですが、帯地1本分の糸を手で績み撚糸を掛けるには、大変な時間と根気が必要です。その後整形、筬通しなどを経て、手機で織り上げます。

皮の採取から反物が織りあがるまではおよそ一年。細かく分ければ20以上の工程が、今も変わらず人の手によって受け継がれています。

適度に透け感を感じる織目が、反物の端から端まで"無地"で表現されています。
決して目新しい配色でも絣柄でもありません。けれども、いつ見ても飽きることないそのデザインは、 正に織物の王道。巾広い着物、そして着る方を引き立てる不思議な存在感を保っています。夏が来る度たとう紙を広げれば、昨年とはまた違った魅力を感じて頂ける… そんな流行に左右されない帯地です。

適度に張りのある生地風はしな布ならでは。またこちらの反物は、帯芯を入れずお仕立てをする八寸名古屋帯ですので、“少しでも涼しく装いたい”そんなお客様におすすめです。
少しずつ変化していく風合いを楽しみながら、末永くご愛用頂ければと思います。お手持ちのお着物とのコーディネイトなどお気軽にご相談下さい。

■お仕立てについて
弊店にて検品後、弊店の基準に合格した国内の熟練の和裁士さんにお仕立てをお願いしています。寸法のご相談などございましたら、お申し付けください。

■お手入れについて
日常のお手入れは、部分的なしみ落としで十分です。長期間の保存の前や、全体の汚れが気になる場合は、ドライクリーニングをお薦めしています。ご家庭での水洗いは出来ませんので、ご注意下さい。

■色について
HP上の商品の色は可能な限り、現品に近づけてはおりますが、お客様のご使用のパソコン、OS、ディスプレイ(モニター)により色味が異なる場合がございます。何卒ご理解頂きますよう、お願いいたします。*パソコンで綺麗に表示されない場合、iphoneやスマートフォンからアクセスして頂くと、綺麗に表示される場合があります。

■お手元での商品確認サービス
こちらの商品はお手元で実際の商品をご確認いただけます。尚サービスご利用には仮決済が必要です。詳細はオンラインショップをご覧ください。

■在庫について
実店舗でも商品を販売しておりますので、お申込み頂いても売り切れの場合がございます。先着順にご紹介いたしますので、何卒ご了承下さい。

羽越しな布 八寸名古屋帯(関川しな織協同組合)

【素材】
手績みしな糸100%
【生地巾】
約31cm
【生地丈】
約3.7m
【価格】
売切御礼

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